院長プロフィール

健康アドバイス

女性スタッフ治療コラム

女性特有の病気や悩み、冷え性からくる
肩こり・腰痛、ストレス等のコラムです。
女性お一人様でも安心してご来院下さい。
女性スタッフが在籍しています。

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当ホームページで案内させていただく、当院長・金田水英(ひで)の健康アドバイスです。
季節や流行などの背景と鍼灸・整骨に感する内容を中心に掲載させていただきます。
ちょっとした日々雑感として、お立ち寄りください。

 

 

認知機能のための二つのアプローチ 2026年2月

 

新薬(アミロイドβターゲット薬)と足三里パルス(鍼灸)の比較

 

当院では、西洋医学の新しい治療法と伝統的な鍼灸療法の双方を正しく理解し、患者さん一人ひとりに合った選択肢を提案しています。
ここでは「アミロイドβを標的とする薬」と当院で行う足三里(ST36)へのパルス通電刺激(以下:足三里パルス)をわかりやすく比較・解説します。

新薬(アミロイドβターゲット薬)と足三里パルス(鍼灸)の比較

 

1)狙いの違い

• 新薬(アミロイドβターゲット薬)
→ 脳内に蓄積するタンパク質 アミロイドβ を標的にし、除去または蓄積抑制をめざします(脳内アミロイド減少と認知機能の進行抑制が報告されています)。

• 足三里パルス(鍼灸)
→ アミロイドそのものを直接「減らす」治療ではありません。自律神経バランスの改善、ストレス反応低下、炎症調整、脳血流の改善などを通して「脳と身体の環境」を整え、認知機能の土台を支えることを目指します。

 

2)「唾液アミラーゼ(sAA)」と鍼灸—エビデンス

唾液中のα-アミラーゼ活性は、交感神経の活動や急性ストレス反応の簡便なバイオマーカーとして広く用いられています。
鍼灸・通電刺激がこの指標を改善(低下)したと報告する研究もあり、足三里などを含む鍼灸介入がストレス反応を緩和する一助になりうることが示唆されています。

 

• 臨床報告
・施設レベルの介入研究では、足三里を含む鍼灸・お灸プログラム後に唾液アミラーゼが低下(改善)したデータが報告されています(施設内プログラムで複数回の介入により有意な改善を示した報告など)。


• 別の臨床研究

Zusanli(足三里)を含む経皮的電気刺激(TENS)や通電鍼で唾液アミラーゼ等のストレスバイオマーカーを測定しており、刺激方法や評価タイミングにより結果は異なりますが、介入が自律神経指標やストレス反応の改善に寄与する可能性が示されています。

要点(現時点の科学的解釈)


• 足三里パルスは「唾液アミラーゼを下げる(=交感神経・ストレスを抑える)という報告がある」→ 臨床的に期待できる根拠がある。


• ただし研究デザイン(ランダム化/非ランダム化、評価時点、刺激周波数・強さ、被験者特性)が多様なため、効果の大きさや再現性は研究によって差がある点に注意が必要です。

 

3)臨床での使い分け

• アミロイドβターゲット薬
病因の一部に直接介入する医療的手段。適応や副作用管理が重要で、医療機関での検査・連携が必要です。

 

• 足三里パルス(当院)
日常的・継続的に続けやすく、ストレス軽減や自律神経の安定を通して
「脳が働きやすい環境」をつくることに役立ちます。
薬と併用する場合でも身体の土台づくりとしての相乗効果が期待できます。

 

4)当院のご案内

• 足三里パルスは、鍼通電または灸により15〜30分程度の刺激を定期的に行うことで、睡眠改善・ストレス低下・自律神経の安定を期待できます。


• 検査や医師の診断が必要な場合は、適切な医療機関をご紹介します。
薬を使う場合の相談も一緒に行いますので安心してご相談ください。

 

参考文献
1. Waki H, Hisajima T, Miyazaki S, et al. Effect of 100 Hz electroacupuncture on salivary immunoglobulin A and the autonomic nervous system. Acupunct Med. 2015;33(6):451–456.
2. Chu H, Li M-H, Huang Y-C, et al. Simultaneous transcutaneous electrical nerve stimulation mitigates simulator sickness symptoms in healthy adults: a crossover study. BMC Complement Altern Med (BMC Complementary and Alternative Medicine).(Zusanli(足三里)を含む経皮刺激で唾液α-アミラーゼ等を評価)
3. 八尋 優子 他. 薬物依存リハビリ施設における灸教室のストレス指標(唾液アミラーゼ)変化に関する報告(施設内介入・和文)。複数回の灸/鍼活動で唾液アミラーゼ改善を示すデータあり。
4. Torres-Rosas R, Yehia G, Peña G, et al. Dopamine mediates vagal modulation of the immune system by electroacupuncture. Nat Med. 2014;20:291–295.(電気鍼が神経-免疫経路に働きかける基礎知見)
5. Zhang SQ, et al. Research status and prospects of acupuncture for prevention of neurodegeneration. Anat Rec. 2021.(ST36が免疫・炎症・神経機能に与える影響のレビュー)

 

研究報告について

足三里(ST36)を含む鍼刺激やパルス通電刺激において、 唾液アミラーゼ(交感神経活動・ストレス指標)が低下した とする研究報告があります。
唾液アミラーゼは、ストレスや緊張状態を反映する指標の一つであり、 これらの報告は、 足三里刺激が自律神経の緊張を和らげ、身体がリラックスしやすい状態へ導く可能性 を示唆しています。
※ 効果の現れ方には個人差があり、研究条件によって結果は異なります。

冬はこのツボでだけでもOKです! 2026年1月 その2

 

「首の後ろを冷やさないようにしましょう」こんな言葉を聞いたことはありませんか?

実は首の後ろには、体調管理にとても重要なツボが集まっています。

当院では、特に「大椎(だいつい)」と「風門(ふうもん)」というツボを大切にしています。

冷え対策に首の大椎と風門


大椎(だいつい)とは何でしょうか?

大椎(GV14/督脈)は
•   第7頸椎棘突起の下(首を前に倒したとき一番出っ張る骨の下)
•   督脈と6つの陽経(太陽・少陽・陽明)が交わる要衝

つまり一言で言うと「全身の“陽気”の集会所」です。

大椎は、首を前に倒したときに一番出っ張る骨(第7頸椎)のすぐ下にあるツボで

東洋医学ではここを「全身の元気(陽のエネルギー)が集まる場所」と考えています。

 

大椎が冷えると…
•   風邪をひきやすい
•   首・肩がこりやすい
•   疲れが抜けにくい
•   気力が出ない
•   自律神経が乱れやすい といった不調が起こりやすくなります。

 

風門(ふうもん)とは?

風門は、大椎から少し下、左右に指2本分ほど外側にあるツボです。

名前の通り「風(かぜ)が入りやすい門」とされ、古くから「風邪予防のツボ」として使われてきました。

 

なぜ温めると良いのか?

首の後ろには
•   自律神経の通り道
•   血流を調整する重要なポイント が集まっています。

この部分をやさしく温めると…

✔ 血の巡りが良くなる
✔ 首・肩の緊張がゆるむ
✔ 自律神経が落ち着く
✔ 身体がリラックスしやすくなる

つまり、身体が「頑張るモード」から「回復モード」へ切り替わるのです。

 

鍼灸だからできること


当院では、症状や体質に合わせて
•   鍼でツボをやさしく刺激する
•   お灸や温熱で心地よく温める といった方法を使い分けています。

特に冷えやすい方、疲れが抜けない方、不安感・緊張が強い方、自律神経の乱れが気になる方には、大椎・風門への施術がとても効果的です。

 

ご自宅でできる簡単セルフケア

寝る前や寒い日に使い捨てカイロを首の後ろ(大椎あたり)に貼るだけでもOKです。

ポイントは
•   熱すぎない
•   「気持ちいい」と感じる温度

これだけで「呼吸が楽になる」「肩の力が抜ける」と感じる方も多いです。

 

最後に首の後ろを温めることは、単に「冷え対策」ではありません。

身体に「安心していいよ」と伝えるケアです。

当院では「全部を一人で頑張らなくていい身体」を取り戻すお手伝いを大切にしています。気になる症状がありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

ボケ防止効く鍼灸 2026年 1月 その1

― 鍼灸で「脳の元気」を守り、育てる ―

「ボケ」は突然起こるものではありません。

物忘れや集中力の低下、意欲の低下は、年齢そのものよりも 脳の使われ方・血流・ホルモン環境と深く関係しています。

 

特に影響を受けやすいのが
•   前頭前野(考える・判断する)
•   海馬(記憶)
•   視床下部(ホルモンと自律神経の中枢)

ここが疲れてくると、「頭が働きにくい」「やる気が出ない」「物忘れが増えた」
といった変化が現れやすくなります。

 

◆ 鍼灸でできる「脳のボケ防止」

鍼灸は、脳を鍛えるというより、脳が本来の力を発揮しやすい状態に戻す医療です。

 

鍼刺激によって
•   脳血流の改善
•   セロトニン・ドーパミンなど神経伝達物質の安定
•   自律神経のバランス調整
•   睡眠の質の向上
 が起こりやすくなり
結果として 記憶力・集中力・意欲の維持につながります。

 

「脳を休ませ、回復させる」
これが、鍼灸の得意分野です。

 

当院でよく使う「ボケ防止・脳活性」のツボ
•   百会(ひゃくえ)
脳全体の血流改善、自律神経調整、頭の冴え
•   四神聡(ししんそう)
記憶力・集中力、脳疲労の回復
•   足三里(あしさんり)
脳と体をつなぐエネルギー補給、ホルモン安定

頭だけでなく、体から脳を支えるツボを組み合わせるのが当院の特徴です。

 

◆ ホルモンを整えることが、脳を守る

脳はホルモンの影響を強く受けます。
睡眠・食欲・感情・記憶はすべて連動しています。

鍼灸で
•   自律神経
•   視床下部
•   内分泌(ホルモン)

をやさしく整えることで、「年齢に負けない脳の環境」を作っていきます。

 

◆ 早めのケアが、いちばんの予防

ボケ防止は「何かおかしくなってから」ではなく元気なうちに始めるのが一番効果的です。

鍼灸は
•   薬に頼りすぎない
•   無理をしない
•   続けやすい という点で、長期的な脳の健康管理に向いています。


鍼灸は日々の体調を整えながら健康寿命を延ばし年齢を重ねても快適な日々を過ごすためのサポートとして取り入れていただけます。